前立腺肥大症とは?
前立腺は、男性の膀胱のすぐ下にあり、尿道を取り囲むように存在する臓器です。
年齢とともに前立腺が大きくなると、尿道が圧
迫されて尿の通り道が狭くなり、
- ・尿の勢いが弱い
- ・尿が出始めるまで時間がかかる
- ・尿をしたあとも残っている感じがする
- ・トイレが近い
- ・夜中に何度もトイレに起きる
といった症状がみられることがあります。
これが前立腺肥大症です。
前立腺肥大症は年齢とともに増加していきます。


前立腺が大きいだけでは必ずしも治療が必要というわけではありません。
症状の程度や残尿量、尿が出にくくなっているかどうか、合併症の有無などをみながら治療を考えます。
前立腺肥大症の治療
前立腺肥大症の治療は、内服治療・手術などがあります。
今回は、手術療法の中でも新しい治療であるWAVEについてお話ししたいと思います。
このような症状・お悩みはありませんか?
- 尿の勢いが弱い
- 排尿に時間がかかる
- 尿をした後も残っている感じがする
- 夜間に何度もトイレに起きる
- 前立腺肥大症の薬を飲んでいるが、十分に症状が改善しない
- 尿が出なくなったことがある、尿道カテーテルを留置している
- 前立腺肥大症の手術を勧められたが、どの方法がよいか相談したい
- 体への負担を抑えた治療について知りたい
WAVE(経尿道的水蒸気治療)とは
WAVE(経尿道的水蒸気治療;Water Vapor Energy Therapy)は、前立腺肥大に伴う排尿症状を改善するための手術療法のひとつです。専用機器を尿道から挿入し、前立腺の肥大した組織に水蒸気を注入します。水蒸気が液化するときに生じるエネルギーによって治療した組織が徐々に壊死し、1~3ヵ月程度かけて体内に吸収されます。手術時間は10分程度と短く、抗血栓薬(血液サラサラ薬)の中止を必要としないなど、体への負担が少ない手術療法といわれています。

WAVEの適応
2026年4月9日に3つの学会(日本泌尿器学会、日本排尿機能学会、日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会)からなるRezum システム適正使用指針改訂版作成委員会が公表した「経尿道的水蒸気治療に関する適正使用指針(第2版)によると、WAVE治療の適応となるのは
- 薬物療法の効果が不十分な場合
- 中等度~重度の症状がある場合
- 尿閉・尿路感染症・血尿・膀胱結石などの合併症がある、または危惧される場合※程度によります。
などに、手術療法の適応と判断される患者さんに対する治療の選択肢のひとつとしてWAVEを実施できるとされています。
「TUR-P(従来の手術方法)などの手術が困難な場合だけ」を対象とする治療ではなく、手術療法を検討する患者さんについて、他の手術療法と比較しながら選択することが可能です。
前立腺肥大症の治療には、薬物療法や手術療法など複数の方法があります。
それぞれに特徴があり、患者さんひとりひとりの
- 困っている症状
- 前立腺の大きさや形
- 残尿感
- 尿閉の有無
- 基礎疾患
- 飲んでいる薬
- 患者さんのご希望
などをふまえて選択していきます。
適正使用指針では、前立腺の大きさ(体積)が30~150mLがWAVEの目安とされています。
尿路感染症や血尿がある場合、その程度によってはWAVEが実施できない場合があります。手術後は一時的に尿道カテーテルが必要になることもあります。
まずは治療相談から
WAVEを受けると決めて受診していただく必要はありません。「薬を続けるべきか」「手術を考える時期か」「自分にはどのような手術が合うのか」といった段階からご相談いただけます。診察・検査の上、患者さんひとりひとりに適した治療方法を一緒に検討します。
当院は浅口市金光町にあり、浅口市はもちろん近隣の里庄町・笠岡市を中心に、倉敷市玉島地区・倉敷市西部地区~福山市東部からも患者さんにお越しいただいています。お気軽にお問い合わせください。
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金光病院 泌尿器科
予約専用ダイヤル:0865-42-3261(8:30~17:00)
