CKD(慢性腎臓病)とは
CKD(慢性腎臓病)とは、腎臓の働きが徐々に低下していく状態を指します。
初期にはほとんど自覚症状がなく、気づかないうちに進行することが特徴です。
日本では成人の約8人に1人が該当するといわれ、「国民病」とも呼ばれる非常に身近な病気です。
加齢と腎機能
腎機能は加齢とともに徐々に低下していきます。一般的に40歳頃から緩やかに低下し、高齢になるほどその傾向は強くなります。
そのため、65歳以上ではCKDの基準に該当する方も増えますが、加齢による変化と病的な変化を区別することが重要です。
腎機能の評価(eGFR)とCKDの分類
腎機能は「eGFR(推算糸球体濾過量)」で評価され、G1〜G5に分類されます。
一般的に、eGFRが60未満(G3以上)の状態が3か月以上持続する場合、CKDと診断されます。
ただし、尿蛋白などの異常の有無も含めて、総合的に評価します。
CKDの主な原因と全身への影響
CKDの主な原因
CKDはさまざまな病気が原因となって起こります。
- 糖尿病(糖尿病性腎症)
- 高血圧(腎硬化症)
- 慢性糸球体腎炎
- IgA腎症
- 加齢による変化
- 薬剤(鎮痛薬など)の影響
CKDが全身に及ぼす影響
CKDは腎臓だけでなく、全身に影響を及ぼす慢性疾患です。
心臓との関係(心腎連関)
腎機能低下に伴う慢性炎症や血管障害により、心筋梗塞や心不全のリスクが高まります。
腸との関係(腸腎連関)
腎機能の低下は腸内環境にも影響を与え、炎症の持続や病状の進行に関与します。
- 腸内細菌のバランスの変化
- 尿毒素の増加
- 腸管バリア機能の低下
早期発見・早期治療が重要です
CKDは早期に発見し、適切に管理することで進行を遅らせることが可能です。以下の継続的な評価が重要です。
- 血液検査(クレアチニン・eGFR)
- 尿検査(尿蛋白)
- 血圧・血糖管理
まとめ
CKDは腎臓の病気であると同時に、心臓や腸など全身に影響する慢性炎症の病気です。
特に高齢者では身近な疾患であるため、早期発見と適切な管理が重要です。
気になる方は、お早めにご相談ください。
CKD外来のご案内
当院ではCKD外来を開設しています。
医師・看護師・管理栄養士・理学療法士・薬剤師で構成される「透析予防指導管理チーム」が、生活指導・栄養指導を含めた個別化された指導・管理を行っています。
このような方はご相談ください
- 健康診断で「腎機能低下」「eGFR低値」を指摘された方
- 尿蛋白・血尿を指摘された方
- 糖尿病 や 高血圧 の治療中の方
- 腎機能について詳しく評価したい方
- 最初は一般内科にて診察いたします。その後、CKD外来での診療が必要な方にご案内しております。
金光病院 腎臓内科
